花火市場で爆発、29人死亡=「全部吹き飛んだ」―メキシコ

メキシコ市近郊トゥルテペックにある花火市場で20日午後(日本時間21日早朝)、爆発が起き、地元当局者によると、少なくとも29人が死亡、70人が負傷した。

地元州知事は「現場で26人の遺体を収容し、3人は搬送先の病院で亡くなった」と語った。

 現場では、さまざまな色の花火が連鎖的にさく裂し、上空に煙が立ち込めた。爆発に伴う火災は約3時間後に収まったが、地元当局者は「市場全体が吹き飛んだ」と説明した。周辺の家屋や車にも被害が及んだ。負傷者の多くは全身にやけどを負っており、救急車やヘリコプターで病院へ搬送され、軍も出動した。

 爆発原因は調査中だが、火薬などの取り扱いを誤ったとの見方も出ている。

 市場は当時、打ち上げ花火を買い求める客で混み合っていた。中南米ではクリスマスから新年にかけて花火を打ち上げるのが伝統で、爆発事故もしばしば起きている。

 メキシコのペニャニエト大統領はツイッターで、犠牲者の遺族に弔意を示した。